種子から育てているイチゴよつぼしの苗、8月22日の時点でランナーが伸びた比較的大きな苗の根っこの張り具合を見てみた。写真の通りポットの底で根が巻きはじめていて、このことは根の伸長にストレスが生じると、ランナーが伸び始めるというメカニズムを示している、のかもしれない。
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一般的な栽培では、ランナーは取り去って、クラウンの成長を待ってから本圃に定植するのだが、これは早期の花芽分化を目的としている。イチゴ苗の状態を栄養成長から生殖成長に転換させるには、ポットでの苗管理、低温、低窒素、短日長の環境下に置く。しかし、昨年の経験では、ポットで根の巻いた苗は根系の広がりが小さく、ポット育苗は問題が隠れているように感じた、ので、ランナーの伸長を目印にして根が巻くか巻かない時点での定植がその後の花芽分化や開花にどう影響するのか、1列で実験してみることにした。
![](http://kanagawa.itigo.jp/wp-content/uploads/2021/08/219F68EF-CDEB-4931-A0EA-944CEC878751-1024x768.jpeg)
ポットでの育苗が根域制限的な早期収穫効果があるとすると、この実験区では根っこの成長はのびのびすすんで、残念ながら開花は遅れてしまうのかもしれない。また逆に、根系が広がってクラウン径が太くなって早期開花につながるのかもしれない。どんなものでしょうか、結果が楽しみ。