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シビック・アグリカルチャー

手をつなぐ会ができたのは1979年、40周年がもうすぐ。
会がめざすものは何か、中期事業計画をつくる準備がはじまりました。生産者と消費者をつなぐということは、どういうことなのか。人によって受け止めかたもさまざまで、教科書のようなまとまったものもない。お正月に読んだ本「シビック・アグリカルチャー」 T・ライソン著は、そういう意味ではおもしろい内容でした。

ーシビックアグリカルチャーとは、地元の地域社会に埋め込まれた農業そして食料生産のことである。地元で生産・加工された食品にお金を費せば、そのお金は、多国籍企業によって製造され、全国チェーンのスーパーマーケットで販売される商品に費やされるお金と比べて、幾重にも地域社会を循環する。

・・・新鮮で安全な地元産の食料に対する消費者の需要を満たすというだけでなく、雇用を創出し、起業精神を奨励し、地域社会のアイデンティティを強くする・・・
地域社会の中で生産活動と消費活動を結び合わせ、大規模なアグリビジネス企業によって生産・加工・販売されている商品に対する真のオルタナティブを消費者に提示する

―グローバル化が急速にすすむ世界のなかで、地産地消のもつ価値をアメリカの現実のなかで検討しています。38年前に会がまとめた設立趣意書の内容と共通するものがあるなあと思う年はじめでした。(高)