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広島原水禁世界大会に参加

2016-08-06 09.33.40

広島大会に事務局・高野が参加してきました。世界大会という言葉からもわかるように、参加は海外の平和運動家の方も多数参加しています。
マーシャル諸島、グアム、フィリピン、韓国、ベトナム、ネパール、ロシア、リトアニア、オランダ、フランス、イギリス、アルジェリア、エジプト、ヨルダン、レバノン、パレスチナ、モロッコ、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、チュニジア、アメリカなど。

マーシャル諸島は核実験による被ばく被害があり、また韓国は広島・長崎で多数の被ばく者、原爆死没者がいます。国内からの参加者も全国津々浦々、5000人もの人が集まる大イベントでした。8月4・5・6日の3日間の日程のうち第1日の開会総会のことは前の週にご紹介させていただきましたので、第2日と第3日を報告いたします。
第2日 岩国基地調査行動
原水禁大会は毎年、二日目に分科会を開催します。フォーラム・分科
会で17あまりに分かれての議論や交流、行動です。私が参加したのは、
岩国基地の調査行動。現地を見てみようという「動く分科会」でした。

岩国は、山口県ですが広島湾の西側にあり、広島と隣接しています。
錦帯橋が知られていますね。岩国には米軍が管制する岩国基地・岩国錦帯橋空港(共用)があります。3万トンの貨物船が接岸できるふ頭をも
つ巨大基地として整備されてきています。

山を削り、ベルトコンベアーで土を海まで運び埋め立て、滑走路を拡張、さらに削った山を米軍家族の住宅地区として大規模開発、すべて日本の
思いやり予算(約5000億円)で行われています。神奈川の厚木基地で爆音被害をもたらしている空母艦載機の基地も来年に岩国に移転させる計画だそうですが、今後、すさまじい騒音の夜間着艦訓練は、厚木、三沢、岩国でどのように行われるかは定かではありません。

2016-08-04 16.09.35

 

 

 

 

 

 

 

 

第3日 ヒロシマデー集会
8月6日(土)は、広島平和公園での広島市主催の平和記念式典が朝8時から開催されました。テレビで放送されるのはこの式典です。その日の平和公園では市民の参列者の方など多くの方が献花・焼香にいらしてました。広島総合体育館で開催された閉会総会では、さまざまな方の発言がありました。「被爆71年、被爆者の願い」として松本秀子さん(86歳)
が被爆体験を語りました。「変わり果てた人であふれた地獄だった。8日に自宅にたどり着くと玄関と台所にそれぞれ白骨が。お茶の缶に入れて持ち帰りました。

10人家族の内、生き残ったのは私と父と私の妹と弟の4人。父は頭髪が抜け、口の中の肉も歯も溶けてしまい、その後胃がんにもなりましたが亡くなる58歳まで家族のために働いてくれました。核兵器廃絶と真の平和実現のためにみなさんとがんばります」と呼びかけました。

原爆投下から71年がたち、被ばく者の方々の高齢化とともに核兵器の
ほんとうの惨禍の体験を伝えることは難しくなります。首相が「憲法9条は一切の核兵器の保有および使用をおよそ禁止しているわけではない」とする背景にも、想像力の欠如があるのでしょう。平和であってこその産直、豊かなくらしがおびやかされないような、手をつなぐ会の取り組みが今後も重要だなと、思いました。

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