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文化の日

十一月三日は、文化の日。戦前は明治天皇の誕生日を祝う明治節、戦後は自由と平和を愛し、文化をすすめる日となりました。
ちなみに戦前・戦後は、太平洋戦争を意味しており、1945年の敗戦を境に世の中の価値観が大きく変わったのでした。文化干し、文化住宅、文化鍋、文化包丁、文化と名のついたものは、ちょっと進歩的で、西洋風の、新しい価値観がくっついたものという意味あいがあるようです。さば文化干しは、かつての天日干しではなく衛生的で工業的な冷風乾燥機を使ったという意味合いです。

一方で食文化といった場合は、風土と結びついて歴史的に作り上げられて地域コミュニティに定着した食のありかたを意味しています。和食の文化といった場合は、日本列島の暮らしの中で成立してきた食のありかた、稲作、魚食、発酵食品、だしなどの旨味等々。東アジアの気候風土に応じた暮らしが土台をなしています。いまの日本人の長命も和食がなしてきたこれまでの貯金によるのだと思います。しかし、これから食の豊かさがますます失われていくのではないか?

将来を支える子どもたちの貧困や、貧弱な社会的なバックアップは深刻な問題です。子どもの貧困率16・3%(内閣府)、これがいまの日本です。学校給食の役割がいまこそ注目されます。地域で子どもの健康を支える給食の充実が必要です。(高)

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