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超小型バイオガス発電プラントを見てきました。

調布にあるビオストックさんの、20フィートコンテナ数個に収まるメタン発酵発電プラントを見学させていただきました。

ビオストックさんはNTT系の会社で、研究用のプラントが調布の研修施設に設置されて、構内の食堂からの食品残渣を原料にメタンガスの発生、発電が行われています。

もともとは電電公社時代の研修施設で、今は循環型ミライ実証フィールドということだそうです。

プラントは、超コンパクト、可搬式(移設が可能)、無人運転可能(NTTの得意分野)の三つが特徴だそうです。技術的には55℃の高温条件でのメタン発酵により、滞留期間15日と一般的な中温発酵の半分以下の期間の早く効率的な処理が実現できたとのこと。超コンパクトとはおおよそ日量1トン程度の食品残渣で稼働可能である、という規模感となります。

見学の目的は、農場に設置して、豚もしくは鶏のフンを原料に発電して、イチゴ温室の電源、熱源、売電による収入、畜産につきまとう臭気の解決を計ることはできないか?の検討。

原料の受け入れ口、破砕機。

ビオストックさんの施設は発電効率の良い食品残渣、メタンを発生しやすい炭水化物を多く含んだ、に焦点を当てているのですが、豚や鶏の畜フンを発酵原料にするのは発酵効率の悪さ、アンモニアによるメタン発酵阻害など設備を大型化せざるを得ない問題があるようです。

食品残渣と畜フンを混合する事で、発電効率と畜産の臭気解決、発電による収入のバランスが取れて、事業化の可能性も生まれるかもしれないのですが、食品残渣の受け入れには廃棄物処理法など法制度の問題もあり、行政との調整が相当に難しいとのことでした。

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