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横山和成さんの土壌微生物の多様性講演会で

老後に土に触れる生活が認知症の改善につながる、という話しが4日の春の交流会・午後の講演のなかであって、ああやっぱりなあ、と思いました。農家の暮らしは年寄りの仕事がありますから、はっきりした居場所があって日に焼けていて元気なじいさん、ばあさんががんばってます。

あのじいさんは少しボケてきたよ、という声も聞こえてきそうですが農業だからそんな程度でおさまった、とも言えます。土というと手が汚れる、とか流しがつまるとかネガティブに見ていませんか?土の1グラムに1兆個もの微生物がいるそうです。畑の土の量を考えると宇宙のような世界があるのだよ、というのが講演のいいたかったことだと思います。講演のテーマは、土壌微生物の多様性と野菜づくり、でしたのでちょっと消費者には難しめでしたが、横山和成先生の話は分かりやすく、また土の豊かさ(微生物の多様性)を画像と数値で表現しているので説得力がありました。さまざまな生きものが土のなかで生きていることが、バランスのある土となって病気の発生を防ぐわけです。

土づくり研究会の大原好文さんの畑の土を調べたら、数値はどうだったか?やっぱり、平均的なレベルをはるかに超えていました。
多様性を認めることが、今の時代のはずで、これは畑の土の中の世界も世の中の人の暮らしも共通した価値なのじゃないかな?(高)